塾の採点バイト兼マーチ生が語る大学共通テストの大きな問題点
皆さんどうもaka(あか)です。
今回は、先日話題になっていた大学共通テスト延期について、現役march生でありセンター利用入試で合格を決めたこの私が思っていることを書いていこうと思います。
民間試験を利用する英語
この大学共通テストにおいて英語の試験だけは英検やtoeflといった民間試験を使うことが決まっていました。ちなみにtoeicは2019年7月にこの試験の参加を取り下げています。
ここでこの試験形態の問題点を何点か上げていきます。
まず問題になってくるのは、地方に住んでいる人は試験を受けるのにわざわざ遠方まで行かなくてはならないのです。
人によっては基準を満たすために何度か遠方へ出向かなくてはいけないので、相当な費用と時間がかかってしまいます。
それに加えて受験料のことも考えると、家が裕福ではない学生にとってはとても不利な状況になってしまいます。
次に問題となるのは、それぞれの民間試験では受ける対象者が異なることです。
例えば、英検はどちらかというと日本の一般学生に向けて行っているのに対して、toeflは留学生向けのテストとなっています。
また、これらのテストでは求められているスキルが多少異なるため、これらの試験向けの独自の勉強法が求められます。
別の試験を同等に比較するすることも問題となってきます。
例えば、よくネットなどで個々の試験のレベルに対する得点換算表みたいなのが上がっていますが、あれは正直あてになりません。
実際、英検2級換算の他試験のスコアなどは割と高めに出ているような気がします。(英検2級のほうが簡単だと思うということ。)
他にも、ライティングやスピーキングは採点官によって点数のつけかたが異なってしまうため、そこも問題になってきてしまいます。
要するにこれらは様々な面で不公平となってしまっているのです。
その点、現在行われているセンター試験ではこのような欠点がないためとてもいい試験だと思います。
そもそも、英語を民間試験に変えるというのも、4技能できるようにすることが目的ですが、実際のところ所詮外部テストの勉強ぐらいでスキルが著しく上がるなんてことは経験上ありません(英検2級をとったけれどいまだに英語を話すときは中学レベルの文法しか使えない)。
また、正直高校生からしたら一般試験で2技能までしか見られないしほかの教科もあるため、4技能も勉強している時間はないと思います。本当に4技能身につけさせたいなら、時間のある小学校や中学校の時から英語の民間試験を受けさせるべきだと思います。
それに4年制の私立大学は4割以上が民間試験を使った試験を行わないそうです。
私はぜったいにセンター試験のほうがいいと思います。
記述式延期-国語と数学
国語と数学の記述導入が延期されたことが先日発表されました。
これに関しては確実に無理だと断言できます。
なぜそう言い切れるのかというと、僕が小学生の塾のテストの採点官のバイトをしているからです。
まず、記述式の採点は死ぬほど時間がかかります。ただでさえ一人一人の答えを見るのにも時間がかかるのに、それだけではなく誤字、脱字など文字も一つ一つ見なくてはいけません。
それに加えて、とても疲れるため途中で集中力が切れます。採点ミスも増えてきます。
また、様々な答えがあるため、基本的に模範解答と正解の例、不正解の例などの紙は渡されますが、ある程度は採点に当たって主観が入ってしまいます。もちろん人によって採点にばらつきがあります。
ただの一つの小学校の塾のテストの採点ですらこのような問題があるのに、それを全国規模のそれも内容が難しい高校生のテストでやるなんて到底不可能です。
また、この採点を企業に委託するという案が出ていたそうですが、これに関してはありえないと思います。
まず、共通試験より前に企業の採点官に採点基準を教えるそうです(採点準備のため)。
現に漏洩されないように徹底されているセンター試験でさえ、以前2chで漏洩した事件がありました。
それが一企業となると話はもっと悪い方向へ進むと思います。そして、この企業が大学受験向けの塾も運営してるとなると…
このようなことを行うと簡単に漏洩してしまう可能性が出てくるためとても危険です。
僕は、もうこのような制度はあきらめるべきだと思います。
まとめ
- 英語の民間試験利用は、しっかりとした環境が整っていないため人によって不公平になる
- 過程が裕福でない人は厳しいことが多い
- 英語と国語と数学の試験に共通するのは、人によって採点に誤差が出てしまう
- ちゃんとした機関ではなく企業に採点基準を渡すともしかしたら漏洩する可能性もある
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